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NICARAGUA通信


Rio San Juan

前回の記事で、『次回は文化紹介について詳しく…』みたいな流れだったのですが、写真の関係で後回しに。

交流会翌日から中間休みに入ったので国内旅行に行ってきました。003.gif
場所は南東部のRio San Juan。ニカラグア湖とカリブ海をつなぐ川の名前です。
今回の目的はSolentinameとEl Castillo。
では、紹介していきましょう。

首都Managuaから飛行機で1時間、SanCarlosに到着。
ニカラグア湖がカリブ海へ流れ出すほとりにあるこの小さな町で、まずはSolentiname(ソレンティナメ)諸島に行くための船を捜す。
んが、しかし、この日は木曜日。運休。しかし優しいおっちゃんに出会い、船まで良心価格で連れて行ってもらう。

Salentiname
Rio San Juan_a0104357_3532.jpg大小あわせて36の島からなるこの諸島。
木彫り人形や絵画など、この地域伝統のArte(芸術)が住民の手で守り続けられている。
まさに家内制手工業。
いろいろな家をたずねて回りながら、丁寧にヤスリをかけ、色鮮やかに色をぬりあげる工程を見せてもらう。
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絵にも人形にも島の暮らしが映し出されていて、温かい感じがする。
島の人たちも優しく控えめで見守るような表情をしていて、ゆったりとした気持ちに包まれた。
そしてここで食べた魚はNicaで1番と言ってもいいくらい美味!
周りは決してきれいとは言えないニカラグア湖なのになぜ・・・。

Lancha
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行った先が『川』なのだから、移動はすべて船。
第2目的地までは船を乗り継いで5時間。
と言っても、途中で食料を売るために別の船が併走したり、
川と暮らす人々の暮らしを眺めたり、
居眠りをしたりしているとあっという間。

El Castillo
ついにやってきました。町の名前、『城』。
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父親の影響か、遺跡好きの私としては絶対に来たかった場所。
急な傾斜の入り口、川面や丘陵に対して設けられた見張り台、今やコケの生してしまった城壁…
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川を望みながら、何百年もこの場所に佇んできた要塞に腰を下ろし、興奮を抑え、ゆったりと時間をすごす。
遺跡に一部を利用して作られた図書館は蔵書も設備も充実していて、何よりも司書さんの「図書館教育」にかける熱意がステキ。
子ども達もちらほら集まってくる様子からも、その愛情が伝えられているのが感じられた。
全部ひっくるめてすっかり気に入ってしまい、滞在中、3回も通ってしまった。

Canoa
Rio San Juan_a0104357_39065.jpgRio San Juan_a0104357_2545339.jpg










電気なし木製のカヌー体験ツアーに参加。
まず驚いたのは旅の途中で知り合い、一緒にツアーに参加することになったスペイン・ベルギー人の押しの強さ。自分の希望はしっかり伝え、妥協はしない。
彼らの目に相手の気持ちを優先する日本人は「自分の意志のない人」と映ったかもしれない。
とは言え、ツアーが始まってしまえば楽しむ気持ちはみんな同じ。
Rio San JUanのカヌーも、その後の魚釣りも、その後の食事もみんなで楽しんだ。

San Carlos
旅もそろそろ終わり。
飛行場のある町まで移動&一泊。
ここでもスペイン人旅行者と出会い、情報交換。
すっかりNICAのスペイン語になじんでいる私には「C」と「Z」を使い分けた発音に感動。
そう、ちゃんと発音が違えば子ども達のスペル間違いも減るのにな…と、
いかにも教員的な発想。
とは言え、スペイン語を通していろいろな国の人たちとコミュニケーションが取れるというのはものすごいことだ。
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たくさんの自然と、
すばらしい遺産と、そこに根付く伝統工芸。
おいしい食事。
ゆったりした現地の人々と、ヨーロッパからの旅行客。
たくさん心に栄養をもらえた旅でした。
私、やっぱりニカラグア、好きだなぁ。053.gif053.gif053.gif
by chiyoism10 | 2008-07-18 07:43

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JICA青年海外協力隊平成19年度1次隊でニカラグアに派遣・活動中です。隊員活動や任地の様子についてつづっています。
by chiyoism10