先生方に対する算数科研修会が続いています。
たくさんの先生方、そして教育省の指導主事の先生方と関わりながら仕事をしているおかげで、算数に関するネットワークもこの10ヶ月でずいぶんと広がりました。
今回は知り合いの先生から県下の先生方に対する5,6年生対象の算数科研修のファシリテーターをしてほしいという要請で、研修を行いました。

高学年になればなるほど学習内容が難しくなるのは当然ですが、これまで指導書がなかったニカラグアの教育現場では、間違った内容を教えられることも多かったのです。
ですからまず正しい教材研究を行う、というのが今回の研修の目的です。
内容は「伴って変わる二つの数」「方程式」「グラフ」「確率」です。これ、日本では中学校の内容ですよね。ニカラグアでは高学年の内容なのです。今回の研修にはありませんが、「平方根」も教えるのですよ。こんなに学力が低いのに…。無謀というよりほかはありませんが、やるしかありません。
参加された先生方もとても熱心に取り組まれました。やりがいのあることです。

新しい教科書と指導書が届いたと言っても、それをどのように活用していくのかという点においてはまだまだサポートが必要です。レオン市のように全教員を対象に研修を開くことのできない他市の先生方も不安は同じはず。少しずつでも研修会を開いてサポートしていければと思います。
この研修は5月にも行われる予定。ただし予定は未定で、実現する可能性が低いのがニカラグア。実施報告ができればいいのですが。