帰国間際だというのに、新しい研修会シリーズを始めました。
tema
『6年担任がんばろう!』
どういうことかと言いますと…。
少し前にも記事にしましたが、今年ようやく小学校6年間の算数の教科書が完成しました。
しかし、6年生の教科書はできたばかりで、校正も見直しも必要。
まずは教員養成校(先生の専門学校)で使ってみることに。
…ということは。
公立の小学校には配られないのです。
しかし学習指導要領は新しい教科書に沿っているわけです。
中には去年まではなかった学習内容もあるわけです。
当然、現場の先生方は混乱します。
でも、なにもサポートもないのです。
それでも事が進むところが、
『NICA人ってすごいな』と感心するところです。
しかし、先生たちも大変だけれど、
子どもたちも大きな影響をこうむるわけです。
そこで、
先生たちに自信を持って授業に取り組んでもらいたい!
田舎の先生たちも研修に参加してもらいたい!
という願いをかなえるため、
レオン県教育省とコラボでレオン県内10市を回る研修会を企画しました。
第1回目はSanta Rosa del Peñon市。(意味:崖に咲く聖なるバラ!!)
朝8時開始に間に合うように、レオン市を5時に出発。バスの中で夜明けを迎えました。
途中で乗り継ぎのバスを待つこと1時間。
結局バスは現れず、通りがかりの車にヒッチハイク。
(本当は禁止されているけれど、県教育省と一緒なら…)
やっと着いたところは、人よりも牛や馬のほうが多い田舎町。
本当に先生たちは集まっているのだろうか…?
心配しながら会場に行ってみると、…集まってくれていました!!
(今回はビデオを撮影していたため写真はとれず)
約4時間。
「面積」「少数の割り算」「体積」と、不安の大きい内容をみっちり研修させてもらえました。
本当はもっと研修を重ねて自信を持ってもらいたいところですが、
さすがに頻繁には来られないので内容を凝縮して(したつもりで)行いました。
これから残りの9市を回って研修を行います。
…って、私の任期はいつまで!?
そう、残すところあと2週間で帰国なんです!!
当然、まわりきれません。
でも、あとは同任地同職種隊員「すーさん」に任せておけば大丈夫。
私は道半ばで帰ってしまうけれど、あとにはすーさんがいるから大丈夫。
一緒にスタートできただけでもうれしいです。
来週のLa Paz Centro市(意味:平和の中心!!)、精一杯がんばります。
自分たちにできることが
すこしでもNICAの先生たちに、子どもたちによい影響を与えられたらいい。
どこまでやっても、おわりがないけど。
教育の力ってすごい。
だから、責任重大だし、
だから、おもしろいんだな。