まだまだ続くDOMINICAの旅。
海に行ったら今度は山だ!
登っているのは目の前に海のある山。
しかも登っているのは私の足ではなく、
乗っている車。
荷台に乗せてもらって、楽チン移動。
目指すのは採掘場。
そこで採っているのはラリマールという名の石。
ヒーリングにも使われる三大石のひとつなんだとか。
(この話、怪しいけど)
この採掘場で働くお兄ちゃんが
説明をしながら一緒に回ってくれた。
大きな石をよけながら、鉱脈に沿って手で穴を掘り進める。
それぞれの穴の持ち主は違っていて、仕事のないときには人を雇って穴を守る。
中には30人の男性が中に入れるほどの大きな穴もある。
でも機械に頼らない採掘作業はやはり危険で、
2週間に1度の割合で事故が起こるらしい。
穴をのぞいてみると中は真っ暗。
オイルランプや滑車が見え、ちょっと硫黄臭が漂っている。
危険と隣り合わせの採掘作業。
「だから価格が高いんだ。だから石の値段を下げてほしくない。」
そういう彼らの言葉を聴いて、
「ものを安く買いたい」という消費者の自分勝手さを恥ずかしく思った。
この採掘場には子ども達の姿もあった。
質が悪くて売りに出せない石を探して、お金に換えるため。
採掘場にいる労働者と、消費者である私。
なんだかうまく言葉にならないけれど、居場所のない思いがした。
山を降りて、今度はラリマール石の加工場を見せてもらった。
石の裁断機と6種類の研磨機を使い分けて、ラリマールを装飾品に変えてゆく。
私も体験させてもらった。
意外とやわらかく、
磨く度にどんどんやさしい光を放つようになってくる。
出来上がる頃には、愛しくて愛しくて仕方がなくなってしまった。
まるで我が子。もう癒され放題
日常の光景もNICAに似ていて、なんだかほっとする。
道では子ども達が遊んでいる。
聞けばココにいる子ども全員が親戚だとか。
え? 10人以上いますよ!?
…やはりDOMINICAも大家族。
地元の人に、見晴らしのいい高台まで連れて行ってもらった。
海とともにある生活なのに、潮の香りがしない不思議な国。
周りを海に囲まれているのに、魚よりもお肉のほうをよく食べる不思議な国。
DOMINICAも15世紀の大陸発見からその歴史が始まった国。
旧市街地と呼ばれる地区にはその頃の建物が残されている。
今はそのよさを残しながらもレストランやホテルに様変わり。
たった10日間の旅だけど、
いろいろな人に出会って、
いろいろな場所を訪れて、
DOMINICAのステキなところや素なところに出会えた。
でも、この国のいいところを見たことで「うらやましい」とは思わなかった自分を発見。
これはCOSTA RICAに行ったときにも感じたな。
NICARAGUAはいつも私の心にあって、すごいなぁと思うことがあると、「NICAには何があるかな」って思う。
「NICAも負けてないぞ」って思っちゃう。(いや、希望だけど…)
それぞれの国にステキなところがあって、
それは違っていてあたりまえのこと。
みんなちがって、みんないい。
この言葉の意味がやっとわかってきた気がします。